- 有名私立大学職員が執筆
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- 大学職員になってから知り、学生のときに知りたかったと思ったことを発信
・就活で何社か内定をもらったから辞退しないと...
・メール?電話?内定辞退をどんな風に伝えたらいいの…?
・内定辞退を伝える時期は...?
こんなお悩みを全て解決していきます。
まず、ざっくり近年の
就職活動のスケジュールとしては、
3/1から会社説明会が始まり、6/1から選考が始まります。
とはいえ、最近は選考が早期化してきており、
すでに内定をもらっている学生もちらほら増えてきました。
自己分析や企業理解を深め、
何度も面接に取り組んできてやっともらった内定!
この記事を見てくれている方は内定者かと思います。
おめでとうございます!
とはいえ、第一希望の企業に一発合格!
となれば問題はないものの、
一発勝負にかけるわけにもいかないので、
多くの方が複数社の採用選考を受けていると思います。
そんな中、ありがたいことに複数社内定をもらえた
ということもあるでしょう!
うれしい反面、自分はひとりしかいないので、
必ずいつかはどれか1社に入社を決めなければいけません。
せっかく内定をもらったのに辞退...言い辛い...
と思うかもしれませんが、
きちんと手順を踏めば問題はありません。
今回は、内定辞退の伝え方、伝える時期について説明します。
数多くの学生に指導してきた方法ですから、安心してくださいね。
この記事の内容
- メール?電話?有名私立大学職員が考える内定辞退の伝え方(例文付き)
- メールで伝える際の例文
- 電話で伝える際の例文
- 内定辞退を伝える時期
メール?電話?有名私立大学職員が考える内定辞退の伝え方(例文付き)
結論から伝えると、内定辞退はメール送信をお勧めしています。
一昔前までは、このような連絡は電話で丁寧に行うべきだ
と言われていましたが、時代は令和です。
コロナ禍で世の中のDX化も進み、
会社のお問合せ窓口も電話しかなかった時代から、
チャットボット、お問合せフォームへと変化し、
働き方改革も叫ばれる時代です。
企業の人事の方は、あなただけでなく、
その他たくさんの学生を相手に、採用活動を行っているので、
電話だと相手の時間と手間をとってしまうという観点から、
私は、メールでの連絡をお勧めしています。
私個人の考えとしては、企業側も、
確実に証拠が残るメールで伝えてもらえる方が、
社内上の処理としてもミスが減らせると思うんですよね。
ただ、その企業や社風、これまでの社員さんとのやり取りによっては、
電話の方が良い場合もあります。
これまで電話でのやりとりが多かった場合等です。
自分は、メールの方がいいかな?電話の方がいいかな?
と迷ったときは、大学のキャリアセンターに相談してみてもいいかもしれません。
今回はメールと電話、両方の伝え方について詳しくご紹介します。
メールで伝える際の例文
株式会社○○
人事部 ○○様(担当者が不明な場合は、「ご担当者様」とする)
いつもお世話になっております。
○○大学○○学部の山田 太郎です。
この度は内定のご連絡をいただき、ありがとうございます。
大変光栄なご連絡をいただいたにも関わらず、心苦しくはありますが、
検討した結果、内定を辞退させていただきたく、ご連絡させていただきました。
貴社には、説明会や選考で大変お世話になりましたが、
自分の今後の人生のこととして、慎重に何度も考えた結果、
他社への入社を決意したため、貴社の内定を辞退させていただきたいと思います。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
本来ならば、直接お詫びに伺うべきところですが、
貴社のご負担にならないようにと考え、
メールでのご連絡とさせていただきました。
採用に関わってくださったみなさまには、心より感謝しております。
ありがとうございました。
最後になりますが、貴社の益々のご発展とご健勝をお祈り申し上げます。
○○大学○○学部
山田 太郎
電話で伝える際の例文
いつもお世話になっております。
○○大学○○学部の山田 太郎と申します。
人事部の○○様(担当者が不明な場合は、「新卒採用のご担当者様」)はいらっしゃいますでしょうか。
ーーー電話をかわるor「私が担当者です」と言われるーーー
いつもお世話になっております。
○○大学○○学部の山田 太郎と申します。
この度は内定のご連絡をいただき、ありがとうございます。
大変光栄なご連絡をいただいたにも関わらず、心苦しくはありますが、
検討した結果、内定を辞退させていただきたく、ご連絡させていただきました。
貴社には、説明会や選考で大変お世話になりましたが、
自分の今後の人生のこととして、慎重に何度も考えた結果、
他社への入社を決意したため、貴社の内定を辞退させていただきたいと思います。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
本来ならば、直接お詫びに伺うべきところですが、
電話でのご連絡とさせていただきました。
採用に関わってくださったみなさまには、心より感謝しております。
ありがとうございました。
ーーーもしも、どこの企業に決定したのか聞かれたらーーー
素直に答えても問題ありません。
しかし、答えなくても問題ありませんから、
あまり答えたくない場合は、
「申し訳ございませんが、内定先の企業から指示があり、
お伝えすることができません。」
と伝えましょう。
その後、事実確認をされたりするようなことはありません。
おそらく、辞退の傾向を分析し、
今後の採用選考に活用するために聞いていることが多いです。
めちゃくちゃ簡単に一例を言うと、
「ライバル会社の〇〇に内定をもらって、
我が社を辞退する学生が多いから、
あそこの会社より福利厚生を充実させてみよう」的なね。(笑)
内定辞退を伝える時期
内定辞退を伝える時期は早いに越したことはありません。
例えば5社同時に面接が進行していて、
そのうち2社から内定をもらい、
残りの3社は選考途中で、結果待ちだったとします。
残りの3社の結果がどうあれ、
すでに内定をもらっている2社の中で、
どちらにいきたいか?を考えて、
一旦はどちらかに内定辞退の連絡をしましょう。
なぜなら、最終的には1社にしか、入社できないからです!
最後にまとめて連絡をしようと思っています。
という学生さんがときどきいますが、
あまりやりたくないことを先延ばしにするのはやめましょう!
あなたに内々定を出してくれた企業は、
あなたが入社すると思って、着々と準備を進めています。
内定者数が募集人数に達したら、
選考を終了しようと考えているかもしれません。
あなたが辞退することで、
今後他の人を採用する可能性もあるのです。
ある意味、一度あなたのプロポーズを受け入れてくれた(内々定をくれた)企業なのですから、
断るときにも丁寧に、相手のことを思って、伝える時期を選ぶことが大切です。
その時々の状況の中で、一番早く伝えられるタイミングで伝えましょう。
内定辞退の連絡をすることは、決して楽しいことではありません。
ただ、今後社会人になる基本として、
嫌なことを先延ばしにせず、きっちり早めに対処していくことはとても重要なことです!
まとめ:とはいえ、オワハラには注意
・就活で何社か内定をもらったから辞退しないと...
・メール?電話?内定辞退をどんな風に伝えたらいいの…?
・内定辞退を伝える時期は...?
本記事では、こんな方に向けて、
メール?電話?有名私立大学職員が考える新卒採用の内定辞退の伝え方(例文付き)
を解説いたしました。
きっちり辞退の連絡をしましょうと解説してきましたが、
とはいえ、昨今オワハラ問題も増えてきているように感じます。
オワハラとは、就職活動を終了するように企業側が強く求めることです。
内定辞退の際にも、そのような言動が見られることがあります。
実際に学生から相談を受けることもありました。
もしも万が一、企業側から、
「一度内定を承諾したのに、辞退と言われても困る」
「あなたが入社してくれると思ったから採用選考を終了したのにどうしてくれるんだ」等、
強い言葉を投げかけられた場合は、こう伝えてください。
「それでは本件について、一度、大学のキャリアセンターに相談した上で、
再度ご連絡させていただきます。」
そして実際に大学のキャリアセンターに相談してみてください。
「それはあなたが悪いから、辞退はできないよ。」
なんて言われることはありませんよ。
大学職員は学生を守ることを第一に考えています。
安心して、相談してくださいね。
オワハラ問題も増えてきたと言いましたが、
すべての企業がそのようなことをしているわけではありません。
あまり構えすぎずに、まずは誠実に辞退の連絡をするように心がけてくださいね。
それでは、
繰り返しになりますが、本記事の主な内容は下記の通りでした。
- メール?電話?有名私立大学職員が考える内定辞退の伝え方(例文付き)
- メールで伝える際の例文
- 電話で伝える際の例文
- 内定辞退を伝える時期
一度はあなたが入社したいと考えた企業ですよね。
滑り止めのような感覚で受けた企業もあるかもしれません。
しかし、とにかく一度はあなたを受け入れてくれた企業ですから、
相手を思いやる気持ちを大切にしてくださいね。
すべての学生さんがステキな大学生活を送るよう、応援しています。
さらには、卒業後の活躍を期待しています^^!